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2024/06/12

農園見聞録

2008/02/25 オーストラリア・マウンテントップ農園およびカフェ視察(25)

GSロースティング社訪問。

ジョージ・サルバドスとジャック・ハンナに会いました。ジョージ・サルバドス(40歳、ギリシャ系)は、イニーと並ぶオーストラリアコーヒー業界の巨匠。両親が食料品卸をやっていたおかげで食品卸に精通。20年前にコーヒー業界に入り、いくつものカフェを買い、大きくさせて売却。これまでに750名ほどのカフェオーナー、3000名のスタッフを育て上げたそうです。1999年のWBC2位の実績。2001-2003年にかけて、イニーと常に行動を共にし、COEやWBCの世界で有名になりました。その後ミッシェルズのバリスタトレーナーを務めますが、ミッシェルズのオーナーの交代と共に不本意ながらもイニーと仲違いすることになり、ジョージは2007年GSロースティングを立ち上げ、受託焙煎業を始めました。

ジョージはこれまで会ったコーヒーマンとは違い、いかに一杯の美味しいエスプレッソを追求するかではなく、いかにカフェを儲かる店に育てるか、という考えの持ち主。例えば、キャンポスやトビーズなどはいい店かもしれないが、ほとんど儲かっていないという。家賃の高騰、バリスタの人件費の高騰で、どうやっても儲かりようがない。トビーズの店の家賃80万円/月、バリスタ時給2500円が6名。ほとんどのカフェがお金で仕事を買っている状態になっているそうです。彼曰く、腕利きのバリスタを何人も抱える必要はなく、全自動のエスプレッソマシンを上手に使えば、バリスタと大差ないエスプレッソが出来るという。全自動と言っても、日々の微調整はやらなければなりませんが。オーストラリアには2万店舗以上のカフェがあるようですが、その半分は儲かっていないだろうと言っています。これまでの経験から、卸売り、小売り、バリスタの現場の全てを熟知している人物。自分はオーストラリアで一番最先端をいっているロースターと自負していました。

ここで2007年ラテアートチャンピオンのジャック・ハンナに会いました。これは完璧にヨーコさんのリクエスト。たまたまジャックの豆の焙煎をジョージの会社が受託しているため、アンドリューが呼び出してくれました。韓流男前好きのヨーコさん、ジャックは当然韓国系だとばかり思っていたのに、出身を聞いたら、ナント中国の雲南省出身。いきなりトーンダウンしてました。(笑)

でも気を取り直して、チャンピオンの技を見てみたいとリクエスト。4品作ってもらいました。ジャックに「次に狙うのはバリスタチャンピオン?」と聞いたら、「いや、もうラテアートで優勝したから、もう競技には出ない。自分のブランドのコーヒーの卸とコンサルに専念していく」と言ってました。ちなみに彼の会社は、「ジャックと豆の木」という民話から取って、「ジャック&ザ・ビーン」。洒落てますね。それにしてもデカイね、彼。190センチ以上あります。