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2024/08/06

農園見聞録

2010/04/20 中米3カ国農園巡り三昧ツアー:その24 エル・サルバドル編

ベネフィシオから車で砂利道を進む事、小一時間でシベリア農園に到着しました。この農園は元々の歴史は古く1870年代にまで遡ります。標高は約1450m、敷地面積は28ヘクタール。生産量の約4分の3がブルボンで、残り4分の1がパカマラです。ただ今年は例年と違い、ブルボンよりもパカマラの方が生産量が上がる予想です。この辺りは傾斜が急で、土壌が痩せている上に、風が強い。なぜこのような地にパカマラを植えたのか?理由はブルボンが育たないから、だそうです。パカマラはパーカスとマラゴジーペの交配種ですが、パーカスは根付きが良くその遺伝子を受け継いだ為、このような土地でも栽培出来たのでしょう。

このシベリア農園のある辺りは実は火山だらけです。恐らくほとんどが死火山だと思いますが、地形図で確認するとポコポコ竹の子が生えているようです。中には富士山のようにキレイな形の山もあります。でもやはりフジヤマが一番です。

農園に到着したときはパカマラの収穫の真っ最中でした。皆さん一生懸命選別しています。意外に緑の実や葉っぱが多いなと思っていると、オーナーのラファエロが農園のマネージャーを建物の影に呼び付けて叱っていました。どうやら一粒一粒完熟チェリーをピックしないといけないのに、チェリーの付いた枝をしごくようにして採っていたようです。どおりで余計な物が多いはずです。確かに効率としては後者の方が楽ですが、緑のチェリーや葉っぱも強引に一緒に採ってしまうため木にかかる負担は大きくなります。

実はラファエロはあまり農園には足を運んでいません。収穫時期に週何回か行くだけだそうです。というのも内戦前ピッカーの給料は農園で払っていたのですが、内戦に入ってから給料日にお金を持って農園に来る事を誰かに密告され、ライフルを持ったゲリラ数人に囲まれ強奪されたそうです。ラファエロ自身もその時、銃は持っていたそうですが一緒にいた友人の頭に銃口が向けられていた為、何も出来なかったそうです。非常に生々しい話です。そんな事があってからは農園から距離を置いているそうです。この話を聞いた直後に農園内でライフルを持った軍人3人に会いました。ゲリラを警戒しているとの事でした。ラファエロの強奪話の直後だったので、これにはビックリ。写真撮ってもいいか聞いてみましたが、答えはNo。やはり撮らせてくれませんでした。そういえば前日に訪れた農園主(元エル・サルバドル大統領の親族)の乗っていたSUV車のガラスは防弾ガラスでした。ドアも厚くて重い。やはり危険なんだなぁ~と感じました。

農園内で面白い物を発見しました。雨水を溜める貯水場です。屋根がハの字とは逆に傾いていて雨水が屋根を伝って真中に向かって落ち、それを屋根の下のタンクに溜めるという物です。良く出来ているなと思いました。因みにこの貯水場の設計者は今ではエル・サルバドル国内では有名な建築家だそうです。そして彼の初めての作品がこの貯水場という事だそうです。

一番下の写真はお気に入りに一枚です。なかなかカワイイっしょ。