2024/08/08
農園見聞録
2010/09/16 グァテマラ農園視察ツアー その⑫
9月5日。本日は日本からの自家焙煎店のシゲさんとハマさんが到着。朝8時にグァテマラの空港に迎えに上がり、一息ついた後、11時にホテルを出発。本日向かうはフライハーネス地方の農園2ヶ所。1ヵ所目はまだ購入した事のないラ・コンチャ農園。2ヶ所目は以前購入した事のあるパンピンチン農園。それぞれグァテマラ・シティから車で1時間弱。
最初に訪れたラ・コンチャ農園はピバラ家というグァテマラでは由緒正しき名家の所有する農園で創業120年という老舗です。ピバラ家は元々スペインのジブラルダルからの移民で、その昔はグァテマラを代表するコーヒー農園だったそうです。当時の生産量は年間8,000袋を誇っていましたが、現在の生産量は500袋前後。規模としてはかなり縮小されています。現在の農園主はチロ・ピバラ氏(写真左から2人目)。その息子さん(写真右端)は農園を継ぐ気は無いそうです。
ベネフィシオ(精製所)は昔の栄華を誇るかのように非常に規模が大きく、その当時は壮観だったと思います。水も水路を通して10km先から運ばれてきました。50年たった現在は老朽化が目立ち、かといって新たに施設に投資すると言った様子も無く、今は昔と言った感があります。その為、ミューシレージ・リムーバー等使わず、昔のままの伝統的な製法で精製されています。パルピングした後、発酵槽に24~30時間で寝かせてヌメリを取り、ドライ・パティオで4~6日間(1日平均6~12時間)乾燥させます。現在最終的な脱穀等はグァテマラ・シティの業者に委託しているようです。
農園全体の敷地面積は300ヘクタールほどありますが、コーヒーを栽培しているのはその内の50ヘクタール程になります。栽培されている品種はカツーラとカツアイ。標高は1150mとフライハーネス地方の農園の平均的な標高よりも300m程低めです。農園をザッと見学した後、だだっ広い広場に案内されました。以前はコーヒー農園だったそうですが割に合わない為、今は所々、マイス(トウモロコシ)とパイナップル畑になっています。何でこんな所に?と思っていたら「投資してくれ、アミーゴ」だそうです。自分達がコーヒーで儲からなかった土地にダレが投資するか!!最後まで「アミーゴ、投資!!」としつこく、「また来いよ!」と言われ、「誰が来るか!!」と思いつつ農園を後にしました。
ある意味、これもグァテマラのコーヒー事情の一部だと考えると、いい勉強になりました。保守的で大きく古い体質、相場の変動によるコーヒーへの興味の薄れ、跡継ぎがいない、他力本願…等など。今まではいい農園、勢いのある農園ばかり見て来ましたから、こういう真逆の農園を見るのも他の農園と比較する上でいい参考になりました。やはり人間、胡坐を掻いていてはいけないんですな。しっかり歩かないと。
最後の写真は投資に対する接待の一部です。







