2024/08/29
農園見聞録
2011/02/18 東日本コーヒー商工組合産地研修 in Jamaica その⑤
クリフトン農園を見る前に小規模農家と中規模農家を表敬訪問。ニューキャッスルを出てから何となく雲行きが怪しくなってきました。晴れたり、小雨がパラついたりといやな予感です。小規模農家はバジル・ウィリアムス氏。現在は5エーカーをの土地で栽培しています。昨年も訪問しましたがそのときは確か3.5エーカーだったと思います。少し大きくなりました。中規模農家はエロル・サウシ氏。元CIB(ジャマイカ・コーヒー・インダストリー・ボード)の職員で、農家への技術指導を担当。1992年から農園を始め、現在の作地面積は12エーカー。農家歴は30年です。ジャマイカのコーヒー農家は現在約7600人。その8割が5エーカー以下の小農家です。お父さんお母さんが庭先にコーヒーを栽培し、完熟したチェリーをそれぞれの精製工場の集買所へ持ち込むと言ったパターンが大半です。今後は一握りの大農園(他国とは全く比較になりませんがジャマイカ国内では大農園)とあとは父ちゃん母ちゃんの小農家といった構成になりつつあるそうです。
途中、突如としてかの有名なブルーマウンテン・ミストが。ミスト(霧)と言うよりもほぼ雲です。この霧がコーヒーの木に適度な水分を与える為、人工的に散水する必要がありません。また散水することによって根元に撒いた肥料が流されるといったこともないので、養分がしっかり木に行き渡るのだそうです。霧の後は虹が現れました。随分低い位置にあります。自分よりも低い位置にある虹を見たのは初めてのような気がします。
小中農家を訪問後はすぐ隣のクリフトン・マウント農園へ。と言っても特に境目、境界線はありません。この農園は規模は120エーカーで標高は1400m前後。ブルーマウンテン地区の中でも1番標高の高い農園になります。よって収穫も1番遅く始まります。この農園の歴史は古く1750年頃の創業。今から250年以上も前の話です。江戸時代にはブルーマウンテン・コーヒーが栽培されていたと考えると不思議な感覚です。
この農園はつい最近、レインフォレスト・アライアンス認証を得ました。農園内のアチコチに“ゴミを捨てるな!!”、“ここで農薬を使うな!!”等の看板がみられます。ジャマイカはもともとエコ、環境に対して非常に敏感な国で、環境汚染や水の無駄をなくす為にフルウォッシュ式ではなくセミウォッシュ式(チェリーの果肉を除去した後、発酵槽を使わずにアクアパルパーでヌメリを除去)を取ってきました。この方法により水の使用量も減り、品質も安定すると言う利点もありましたが、ここ最近は他国のスペシャルティー・コーヒーが台頭してくる中で、ブルーマウンテンは個性に欠けるという指摘があり、この農園ではフルウォッシュ式を今年から復活させました。その為、昨年まではアクアパルパーでヌメリを除去したパーチメントを入れるタンクしかありませんでしたが、今年はその先にさらにもう一つアクアパルパートとタンクが設置されていました。







