2024/09/27
農園見聞録
2011/03/25 東日本コーヒー商工組合産地研修 in Jamaica その⑬
ジャマイカ3日目、2月9日。本日の快晴です。本日の予定はブルー・マウンテンでは無く、ノン・ブルマンと呼ばれるブルー・マウンテン地区以外で栽培、収穫されるジャマイカン・コーヒーを見学です。今回向かう先は2ヶ所、ハワード・スマート氏のアンクル・シーズ農園とジャマイカ最大の農園、バロンホール農園です。朝7 : 30にキングストンのホテルを出発し、ウサイン・ボルトが事故ったジャマイカ唯一の有料道路をひた走る事、約3時間。ジャマイカの島のちょうど真中辺りに位置するハイ・マウンテン地区に到着。このハイ・マウンテン地区とブルー・マウンテン地区の最大の違いは標高差にあります。ブルー・マウンテン地区の場合、栽培されている場所は低くても900mありますが、ハイ・マウンテン地区の場合は高くても700m前後。また地質も違います。ブルー・マウンテン地区はその昔、火山の噴火によって隆起して出来た山脈なため、火山質。一方のハイ・マウンテン地区は石灰質。標高もさることながらこの地質の違いも大きな違いです。栽培されている品種はそれぞれほぼティピカで、標高差、地質の違いがそれぞれ味に影響を与えています。
まず最初に訪れたアンクル・シーズ農園はもともと海外で出稼ぎをしていたハワード・スマート氏が歳を取ったので一念発起しジャマイカへ1983年に帰国。2.5エーカーからコーヒー農園を始め、現在は18エーカーにまで拡大。CIBジャマイカ・コーヒー・ボードの指導の下、着実に実績を伸ばしています。CIBにすれば先生の言うことをよく聞く非常に優秀な生徒といった所です。生徒といってもスマート氏は御年78歳ですが。到着した時にはすでにストリップも終わりチェリーを乾燥させている状態でした。ストリップとは最終収穫が終わってもまだ枝にチェリーが残ったままだと、そこからベリーボーラーが発生しやすく、それを事前に防ぐ為に、青くても黄色でもかまわないのでついているチェリーを全て取ってしまう事をいいます。乾燥が終わったチェリーは商品にはならないので木の杵と臼で脱穀して、恐らくご自宅、ご近所用となるのでしょう。
スマート氏のご自宅の周りは超典型的ジャマイカ山間部の田舎です。ここではプッシュカートという台車が未だ大活躍です。このカートを使ったレースもあります。そのレースが映画「クール・ランニング」のオープニングです。非常に牧歌的な町なのですがこんな所にまで文明の利器の波が押し寄せています。しかしまぁ、こんなところにまでよく電波がつながるものです。







